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  • 執筆者の写真Tomoka

究極のハイコンテクスト文化、京ことば

更新日:2023年8月30日

同じ言語でも文化によってコミュニケーションにおける「文脈」への依存度が異なるとご存知でしたか?日本語での京都弁の例を使ってみていきましょう!

日本における一番ハイコンテクスト文化は京都!

みなさんもご存知のように、日本語は世界の中で最も高文脈文化(ハイコンテクスト文化)と言われる言語の一つです。私たちCfICも過去ハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化の違いについて紹介しています。

しかし、同じ言語や文化圏の中でもその度合いに違いがあるのです。コミュニケーションは言語がわかるだけで一筋縄にうまくいくものではないのです...!


最初に、ハイコンテクスト文化(高文脈文化)とローコンテクスト文化(低文脈文化)の違いをおさらいしましょう!この概念は、アメリカ出身の文化人類学の教授であるEdward T Hall教授が提唱した分類です。



ハイコンテクスト文化 vs. ローコンテクスト文化


ハイコンテクスト文化(高文脈文化)では、コミュニケーションを「文脈」に依存する割合が高くなります。言い換えると、言葉以外の空気感といった情報を汲み取りながら、会話を進めていく必要があるのです。ある文化にいる人間同士が、あらゆる背景を共有し、理解していることが前提になっているコミュニケーションなのです。どちらかというと聞き手の察する能力に頼ったコミュニケーション方法だといえます。(阿吽の呼吸、ツーカー、空気を読む、忖度する、以心伝心等の日本語がこのようなコミュニケーションを示しています。)


反対に、ローコンテクスト文化(低文脈文化)では、言葉にされていることがコミュニケーションの全てで、「文脈」に依存する割合が低くなります。つまり、言葉にされていない内容は伝わらないことと認識されます。そのため、こちらは話し手の伝え方がより重要になるコミュニケーション方法だといえるでしょう。


日本語はハイコンテクスト文化の極地だと言われることもありますが、確かに日本語でのコミュニケーションは、直接的に表現せず、なんとなくお互いの意図を察しながら、進むことが多いですね。もしかしたら、皆さんの中にも他の文化圏の出身の方と話した時に、すごくストレートな物言いをするだとか、自分の意図が思うように伝わっていないなど、感じたことがある方も多いのではないでしょうか



日本の中でも、そういう文化の違いが存在しています!


そんな日本語の中でも、一際ハイコンテクストさが目立つのが京都弁なのです!同じ日本語で、言葉の内容も理解できるのに、実はそんな意図が隠れているとは!と驚いた、いくつかの京都弁ならではと言われるフレーズをご紹介します。


  • 「ええ時計してはりますな」

これは時間を気にしてくださいという気持ちが隠されており、「話が長い」という意味になるそうです。単純に時計を褒めているわけではないことに気付くのは知らない人からしたら難しいですね


  • 「元気なお子さんやな」

周りの子供が騒がしい時に使います。子どもたちに対して微笑ましい気持ちがあるように聞こえるフレーズですが、こんな意味が隠されています。


  • 「ピアノが上手にならはりましたな、いい音やね」

これはご近所の子どものピアノがうるさい時のフレーズです。「いい音やね」の部分に力を入れることで、暗にうるさいという意味を込めるようですが、微妙な言い方で表現するというのがハイコンテクストな特徴です。


  • 「あなたらしいよね」

服装や髪型などが少し奇抜だった時などに相手に伝えるフレーズです。「他の人にはできない、私はしない」という意味がこめられています。褒められているようで、実は遠回しに言うことで相手にダメージを与える、というのが京ことばの難しいところです。


  • 「ぶぶ漬けおあがりますか?」

ぶぶ漬けとはお茶漬けのことで、お酒を飲む場面で〆に食べるものです。そのため、飲食店で使われる際は、これ以上長く居座らず「早く帰って欲しい」という意味があります。この表現は落語からきていると言う説もあるようで、本当に日常で使われてはいないようですが、京ことばを説明するときの代表的な例になっています。



京ことばに慣れていればわかる表現がありますが、知らなければ気づかない表現が多いですね。言葉に隠された真意に共通の理解がないと完全に意味を理解したコミュニケーションが取れないという意味で、ローコンテクスト文化だと感じます。こうみてみると京ことばには少々皮肉めいたところがありますが、直接それを伝えるのは品がないという考えから来ているようなので、一つの心遣いの方法とも言えるでしょう。(京都の皆さん、すみませんでした!)


このような表現は直訳してしまうと全く真意が伝わりませんし、やはりコミュニケーションにおいては言語を学ぶことはもちろん、その場の文化のベースを掴むことが重要だとさらに感じる良い例なのではないでしょうか。


皆さんのネイティブ京都での体験や、同じ言葉なのに伝わらない!と感じた経験などがあればぜひ教えてください!


ハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化でのコミュニケーションについて、もっと知りたい方はこちらから

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